西日本豪雨を考える

今回は2018年6月28日から7月8日頃にかけて西日本を中心に発生した西日本豪雨について書かせていただきます。

西日本豪雨の爪痕

現在の死者は200人を越え、今も行方不明者がいて、また西日本各地が洪水や土砂崩れ、床上・床下浸水の影響を受けるなどの甚大な被害が連日報道されています。さらに猛暑が復旧の妨げになり、被災者の体調に影響を及ぼしているのも心配です。まずこれほどまでに犠牲者が増えた要因には2つあると考えています。

要因1つ目:避難勧告・避難指示の軽視

1つ目は、避難勧告・避難指示の軽視です。近畿に住んでいる皆さんの中で、通勤中や授業中に携帯で通知音と共にそれらが表示されていた人も多かったのではないでしょうか?通知を受け取った中でも避難しなかった人がほとんどだと思います。それはどこかで、「自分のところは大丈夫だろう」という意識があったからだと推測しますが、犠牲者の中でも「自分のところは大丈夫だろう」という思いから災害に巻き込まれたケースがあったと考えられます。これからも台風や地震への警戒が叫ばれる中、我々は「大丈夫だろう」の意識を変えていく必要があります。

要因2つ目:行政の対策不足

2つ目は、行政の対策不足です。土砂崩れが発生した場所、また洪水が発生した場所のほとんどは、何の対策もなされていませんでした。また溜まった水を地下や海に流す排水対策も十分だったとは言えません。これを機に日本のどこでも同様の被害が発生しうるとの想定の下に、しっかりとした災害対策を国家レベルで行ってほしいものです。

ボランティアに行く場合は

最後にボランティアに行かれている人については、まず自足できる準備(飲食の確保、装備品の確保など)をしてから行ってほしいと思います。被災地で義援物資を借りて作業することは、ボランティアの目的には合わないからです。ボランティアをする意識、行動、精神は大変尊いことです。しっかり準備をした上で、熱中症をはじめとする怪我や体調管理に十分気を付けて励んでいただきたいと思います。